施工管理の仕事内容をわかりやすく解説!建築や土木など分野ごとにも紹介!

施工管理の仕事内容をわかりやすく解説!建築や土木など分野ごとにも紹介!

施工管理の仕事内容をわかりやすく解説しますと、建設工事を計画から完了まで総合的に管理することです。建築や土木など、分野ごとに建設プロジェクトがあり、4大管理(品質管理、原価管理、工程管理、安全管理)や環境管理を行います。計画通りの品質と予算で、工期と安全を守って環境に配慮しながら工事を完了させます。

「色んな施工管理を耳にするので、よくわからない」「で、何するの?」と思う方もいるかもしれません。

そこで本記事では、施工管理の仕事内容と併せて分野ごとにも説明し、課題や対策、やりがい、転職前に気になること(平均年収や残業など)、施工管理になる方法についてわかりやすく解説します。是非、参考にしてください。

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施工管理の仕事内容をわかりやすく解説

施工管理の仕事内容は、建設工事を計画から完了まで総合的に管理することです。

具体的には、建築物やインフラ設備などの建設プロジェクトの品質や予算(原価)、納期(工程)、安全、環境を管理します。これらの管理は、4大管理(品質管理、原価管理、工程管理、安全管理)や5大管理(4大管理に環境管理を追加したもの)とも呼ばれています。建設プロジェクトには、様々なリスクがあるため、施工管理の役割が必要となります。

では、どのようなリスクがあるか例を挙げます。

●法的、契約上のリスク:法規制の変更(法改正)や契約トラブル(クライアントとの契約内容の認識不一致)など
●品質のリスク:施工ミス(監督の確認不足や指導不足)や検査不足(耐震性、防水処理)など
●予算のリスク:コスト超過(計画の誤り、材料費の相場が上昇)など
●工程のリスク:工期の遅延(資材の遅延、労働力の不足)など
●安全のリスク:作業員の事故(高所作業、重い材料の取り扱い)など
●環境のリスク:汚染(工事中に発生する塵埃、騒音、振動)など

上記のようなリスクによる、建設プロジェクトへの悪い影響を回避するために、4大管理や環境管理を行う専門職「施工管理者」が必要となります。

したがって、施工管理の仕事内容は、期間内に予算内で品質を保持し、安全と環境を守って工事を管理することです。

では、施工管理の実際の作業は、どのようなものがあるでしょうか。

施工管理の作業内容

実際に行う施工管理の作業内容は、事務作業現場作業です。建設プロジェクトの計画段階から完了するまで、必要な書類の作成などを都度対応します。また、工事がはじまると、現場で作業員へ指示を出し、巡回もします。

そのため、施工管理が行う作業は、事務と現場の両方が必要です。現場で作業する印象が強い施工管理者ですが、実は事務作業の方が広範で、常に付きまとう作業なのです。

施工管理は未経験でも可能か?

未経験でも文系や理系を問わず、仕事が可能です。また、施工管理者と言えば、男性であるイメージを持つ人もいますが、女性でも施工管理者はいます。実務経験を積めば、施工管理技士の国家資格を取ることも可能です。施工管理技士という資格は、2次検定の試験を受験する際に実務経験が必要となります。

施工管理は、現場では危機管理の意識を持ち、問題が発生した際には臨機応変に対処しなければなりません。また、公共工事やプラント建設など、難易度の高いプロジェクトにおいても、責任者としての問題解決能力やマネジメント能力、マルチタスクが必要と言われることもあります。

大変ですが、年収が高めで、施工完了時の実感値が高く、関係者全員でプロジェクトを進めることからなる達成感や一体感が魅力の仕事です。


では、施工管理の仕事内容についてさらに詳しく見ていきましょう。

4大管理と環境管理

施工管理の4大管理とは、「品質管理」「原価管理」「工程管理」「安全管理」の4つです。また、環境保護の意識が社会的に高まったことで「環境管理」が追加されました。これらは、建設プロジェクトを成功へ導くために必要な要素を指し、施工管理の基本となります。

  • 「品質管理」:設計図や契約など、基準に基づいた品質が確保されているかを監督します。
  • 「原価管理」:予算や経費、資材や機材のコスト管理を行い、費用の過大または過少を防ぎます。
  • 「工程管理」:プロジェクトの進行状況と計画の整合性を確認し、適切な進捗を保ちます。
  • 「安全管理」:工事現場の安全対策を施し、事故やトラブルの予防をします。
  • 「環境管理」:工事周辺など環境への配慮を行います。

施工管理の基本的なことなので、4大管理をはじめて知る方は、以下の記事を併せて読みましょう。4大管理の概要や詳細など、求められるスキルと併せて解説しています。

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施工管理の事務作業

施工管理の事務仕事は、工事が計画されている段階から発生し、工事完了まであります。施工計画書や工程表・図面の作成、電話対応、メール対応など多岐にわたります。事務仕事は、工事開始前の計画段階や工事完了時に必要な仕事が多く、工事がはじまってしまえば、比較的に落ち着きます。とはいえ、工事進行中も、もちろん事務作業があります。

  • 工事開始前:施工計画書の作成や資材の発注、人材の手配など
  • 工事進行中:日報の作成など
  • 工事終了時:工事完了報告書や完了検査申請書など

そのため、施工管理に事務作業は、常にまとわりつきます。

以下の記事では、「工事開始前」「工事進行中」「工事終了時」に分けて詳しく解説しています。施工管理の仕事内容を少しでもイメージできるよう、是非ご覧ください。

施工管理の事務作業!工事開始前から工事完了まで解説!

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施工管理の現場作業(一日の流れ)

施工管理の現場業務は、大きく分けると「朝礼」「巡回」「打ち合わせ」「作業終了確認」「事務作業」です。そのため、基本的に施工管理者は、巡回と打ち合わせで、現場と事務所を行き来します。

  • 朝礼:段取り確認や安全確認など
  • 巡回:職人への指示や点検、記録など
  • 打ち合わせ:進捗確認やスケジュール調整など
  • 作業終了確認:作業完了の確認やセキュリティチェックなど
  • 事務作業:報告書や施工図の作成など

基本的な一日の流れは、朝に現場の職人と朝礼をし、日中は、巡回や打ち合わせを実施します。そして、夜に作業終了確認や施錠確認をし、事務所へ戻ってデスクワークを行います。報告書や日報を提出して退勤という流れです。

もっと、詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。日々、現場で就業する際の一日のタイムラインや夜間の日、雨の日など状況別に細かく解説しています。

施工管理の一日の流れについて解説

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施工管理者の一日の流れ|朝礼準備から退勤するまで状況別に解説!

施工管理と現場監督の違い

施工管理と現場監督の違いは、管理する範囲です。施工管理が建設工事の計画から完了まで管理することに対し、現場監督は、工事現場で監督することに焦点を置いている点が異なります。企業や現場によっては、施工管理と現場監督の呼び名を使い分けていないケースもあります。

  • 施工管理:建設工事の計画段階から工事完了段階まで、総合的に管理することが一般的です。
  • 現場監督:建設工事の工事段階で、主に現場にいる作業員に対し、現場を管理し監督することが一般的です。

したがって、施工管理者が現場監督の役割も果たす場合もあり、企業や現場によっては、同じ意味で使われるケースもありますが、一般的に施工管理と現場監督の違いは、管理する範囲が異なります。

なお、建設業で言う”管理”と”監理”の違いや施工管理と工事監理の違い、現場監督と現場代表者の違いなど、以下で詳しく解説しています。知らないと恥をかくかもしれませんので、把握されていない方は、読んでおきましょう。

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施工管理技士という国家資格

施工管理技士という国家資格は、専門分野ごとに設けられており、それぞれ1級と2級があります。また、試験は1次検定と2次検定があり、1次検定に合格すると施工管理技士補を得られます。2次検定に合格すると施工管理技士を取得したことになります。なお、2次検定を受けるためには、実務経験が必要となります。

※施工管理技士補:1級施工管理技士補は、実務上で監理技術者補佐の業務が可能です。2級は、知識を持っている証明にはなりますが、実務上の影響は特にありません。

1級は、より高度な知識と経験が要求されるため、大規模なプロジェクトの管理を担当できます。また、2級は、小規模なプロジェクトに適しています。

施工管理技士は、2024年6月段階で7種類あります。

国土交通大臣が指定の機関:一般財団法人建設業振興基金

  • 建築施工管理技士
    役に立つ場面(例):ビル、マンションの建築工事など
  • 電気工事施工管理技士
    役に立つ場面(例):電気設備の工事など

国土交通大臣が指定の機関:一般財団法人全国建設研修センター

  • 土木施工管理技士
    役に立つ場面(例):道路やトンネルの工事など
  • 管工事施工管理技士
    役に立つ場面(例):給排水や空調、ガスの工事など
  • 造園施工管理技士
    役に立つ場面(例):公園やゴルフコースの造園工事など
  • 電気通信工事施工管理技士
    役に立つ場面(例):光ファイバーケーブルの敷設など

国土交通大臣が指定の機関:一般社団法人日本建設機械施工協会

  • 建設機械施工管理技士
    役に立つ場面(例):建設工事で使用される機械の操作など

施工管理の資格を取得すると、キャリアアップの道が開かれ、より大きなプロジェクトや責任ある立場での仕事を任される可能性が高まります。建設会社やゼネコンから高い評価を受けやすく、求人市場においても有利な立場に立てます。

「分野ごと」に施工管理の仕事内容をわかりやすく解説

施工管理の仕事内容は、建設工事を計画から完了まで総合的に管理することですが、さらに分野で分けることができます。分野が異なれば、建設プロジェクトや現場の傾向も異なります。そこで、この項目では、分野ごとに施工管理の仕事内容をわかりやすく紹介します。

「建築工事」施工管理の仕事内容

建築分野での施工管理では、建物の建設や改修プロジェクトを管理します。オフィスビルや住宅、商業施設、教育機関の新設などです。

たとえば、高層ビルの建設プロジェクトでは、地盤の強化からスタートし、鉄骨の組み立てや外壁材の設置、内装工事へと段階的に進めます。建築現場での危険を回避しながら、建物が計画通りに完成するように指揮します。建物の強度や安全性を確保するための判断をし、発注者や関係者との信頼関係を築くことも非常に大切です。

「土木工事」施工管理の仕事内容

土木分野の施工管理では、私たちの日常生活に不可欠なインフラ施設の構築プロジェクトを管理します。具体的には、道路や橋梁(きょうりょう)、ダムなどの公共施設です。地形や地質の特性を詳細に調査し、適した設計を行う必要があります。

たとえば、新しい高速道路を建設する場合、地形に合わせた長大な橋梁の設計をします。また、山間部を通過する区間では、トンネルの掘削が必要になるケースもあります。高度な技術と専門知識を必要とし、施工管理者は安全かつ効率的に作業が進むよう計画と管理を行います。

「電気工事」施工管理の仕事内容

電気工事分野の施工管理では、建物内外での電気設備の設置工事や配線工事を管理します。建物全体でスムーズに電力供給ができるように工事します。新築の建物やリノベーション予定のビルなどで行われます。

たとえば、電気設計図に基づいて電気を供給するケーブルを建物の隅々まで配置し、電気が必要な場所に届くようにします。そして、照明やエアコン、セキュリティシステムなどの電気設備を設置する工事を行います。

「管工事」施工管理の仕事内容

管工事分野の施工管理では、給排水やガス、空調の配管設備を設置・修理する工事を管理します。住宅や公共施設など現場は様々です。

たとえば、住宅のキッチンやバスルーム、トイレなどに水を供給するための給水管を設置します。また、これらの場所から使用済みの水を排出するための排水管も設置します。この設置作業では、漏水を防ぐために、配管の接続部分を丁寧に処理し、水が漏れないよう工事を指揮します。

「造園の工事」施工管理の仕事内容

造園工事の施工管理では、緑地の設計や構築、整備を管理します。美しい景観を創り出し、リラックスできる空間を構築します。現場は、庭園や公園、企業の敷地などです。

たとえば、クライアントの希望を基に、地域の特性や利用者のニーズを考慮したデザインを作成します。設計図を基に、芝生を敷いたり、庭石や噴水などの構造物を設置したり、工事を管理します。

「電気通信工事」施工管理の仕事内容

電気通信工事の施工管理では、通信設備の設置工事や配線工事を管理します。通信ケーブルを配線し、ネットワーク機器を設置します。また、インターネット接続やテレビアンテナなども配線もします。工事現場は、オフィスビルや住宅、工場などです。

たとえば、オフィスビルで、床下を通すなどしてLANケーブルを配線します。ルーターやスイッチ、モデムなどの機器を適切な場所に設置し、ネットワークが正しく機能するように設定します。ビル内で問題なく通信ができるように配線工事を管理します。

施工管理の仕事内容の「課題と対策」をわかりやすく

施工管理の仕事内容における課題は、労働力不足です。クリティカルな理由は、日本で社会問題となっている少子高齢化です。少子高齢化により、熟練労働者の確保が難しくなっています。

そのため、労働力不足の対策として、最新のツールや工法(工事の方法のことです)など様々な作業効率化が取り組まれています。

●書類のデジタル化
建設現場で紙の書類や図面をデジタル化します。書類作成や修正がスマートフォンやタブレットから簡単にでき、更新が即座に共有できます。現場監理技術者や主任技術者にとっては、手間の削減と円滑な業務遂行が可能となります。

●データの一元管理
データをクラウド上で一元管理します。現場と事務所のスタッフ間で情報の齟齬がなくなります。常に最新の情報を共有できるため、進捗管理やスケジュール管理が容易になります。

●i-Construction(アイ・コンストラクション)の取り組み
国土交通省が推進する建設現場の生産性向上を目指した取り組みです。ドローンによる測量やAIを用いたインフラ点検、ロボットを活用した資材運搬や作業など、作業の効率化を図ります。従来の方法よりも効率化が進み、人員の削減と業務内容の改善が期待できます。AIの活用は、建設業界の将来性を高める重要なポイントです。

●BIM(ビルディング インフォメーション モデリング)の技術
BIMは、建物の情報を3Dモデルで一元管理する技術です。設計から施工まで、すべての情報が確認できます。建物の構造や素材、電気配線など詳細な情報をリアルタイムで把握できます。作業の効率化や品質向上、利益の増大が期待できます。

上記のような取り組みにより、労働力不足という問題を対策しています。技術の導入は、作業効率や人件費の削減、安全性の向上が期待されているため、今後も技術の発展が求められています。

施工管理へ転職する前に気になること

施工管理への転職前に気になることと言えば、年収や残業時間など基本的な待遇情報です。仕事をはじめてから後悔しないように、可能な限り先に知っておきたいですよね。

そこで、この項目では、施工管理へ転職する前に気になる「平均年収」「月の平均残業時間」「平均年間休日」「男女比」について、サイトを調査した内容を基に紹介します。

なお、様々な転職サイトで、そのサイト内の求人情報やアンケートを基に、統計が公表されていますが、サイトごとに情報の新しさや量が異なります。そのため、参考程度にし、求人を探す際は、求人情報をよく確認しましょう。

施工管理の「平均年収」

施工管理の平均年収は、620.4万円です。(※2024年6月時点、厚生労働省が商標登録しているjobtagでの調査)
(参考:jobtag.「建築施工管理技術者」.平均年収)

日本の平均年収の458万円と比べると、高い水準だとわかります。
(参考:国税庁.「令和4年分 民間給与実態統計調査」.平均年収)

施工管理の「月の平均残業時間」

施工管理の月の平均残業時間は、30時間~50時間程度です。

また、日本全産業の月の平均残業時間は、13.7時間のため、施工管理の残業時間は、他の産業と比べて多いとわかります。
※厚生労働省が2023年4月~2024年3月の実績を基に算出
(参考:厚生労働省.「毎月勤労統計調査 令和5年度分結果確報」)

実態としては、施工管理の残業時間は多い状態ですが、2024年4月より建設業も時間外労働の上限規制が適用されました。それにより、原則として月の残業時間が45時間までとなりました。
(参考:厚生労働省.「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」)

したがって、施工管理の残業時間の実態としては、月の平均が30時間~50時間となります。しかし、少しずつ労働環境の改善の取り組みが進んでいると言えます。

施工管理の「平均年間休日」

施工管理の平均年間休日は、105.7日です。(※2024年6月時点、dodaのデータより)
(参考:doda.「施工管理とはどんな職種?仕事内容/年収/転職事情を解説」)

日本の平均年間休日は、110.7日のため、施工管理の年間休日は一般的に見ても少ないことがわかります。
(参考:厚生労働省.「令和5年就労条件総合調査 結果の概況」.概況)

施工管理の「男女比」

施工管理の男女比は、男性が94%程度で女性が6%程度です。国土交通省が2022年10月に行った調査を基にしています。
(参考:国土交通省.「建設業活動実態調査(令和4年調査)の結果について」)

大手建設業者53社を対象にしており、男性イメージの強い施工管理ですが、女性でもできる仕事だとわかります。

施工管理の仕事内容の「やりがい」をわかりやすく

施工管理の仕事内容のやりがいは、実感値の高さにあります。長い月日をかけて工期と闘いながら、様々な課題を乗り越えてプロジェクトが完了すると、達成感や一体感を得られます。

たとえば、自分がプロジェクトを管理した大規模な公園が完成し、その公園で多くの人々が楽しんでいる様子を目にする時、自身の成果を感じることができます。自分の仕事が形として残り、多くの人々に喜ばれているからです。また、共に困難を乗り越えた職人たちと、喜びを分かち合えます。チーム全員が協力して目標を達成したという一体感が得られます。

そのため、施工管理のやりがいは、実感値の高さにあります。

施工管理になるには

施工管理は、未経験でも女性でも、学歴(大学や学科、文系、理系など)や経歴を問わず、挑戦できる仕事です。また、施工管理技士の資格取得を目指すにしても、実務経験がなければ取得できません。

施工管理になるには、まず実務経験を積むことです。現場主義のため先だって身を投じる必要があります。現場ならではの雰囲気や突発的な問題解決など、現場に立ってみなければわからないことが多いからです。とはいえ、わからないことばかりで、恥をかくかもしれませんし、不安が付きまとうでしょう。そのために、事前に仕事内容イメージしましょう。先にも紹介しましたが、新人の一日の動きも解説していますので、以下の記事を参考にしてください。

施工管理者の一日の流れ|朝礼準備から退勤するまで状況別に解説!

(例)一般的なキャリアパス

・1〜2年で基礎的な知識とスキルを習得。
・3〜5年で独立して業務を遂行できよう目指し、2級施工管理技士の資格取得を挑戦する。

勉強して、施工管理技士や施工管理技士補の資格を取得しておくと、転職時にもアピールポイントとしてメリットとなり、自信にもつながります。

転職時は、派遣でなく正社員で入社することは未経験でも可能ですが、派遣案件が比較的に多い業界です。

そのため、業界の実務経験や資格を持った担当者のいる転職エージェントの利用をおすすめします。

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是非、転職エージェントにも施工管理の話を聞いてみると良いでしょう。

まとめ:施工管理の仕事内容をわかりやすく解説!建築や土木など分野ごとにも紹介!

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

施工管理の仕事内容は、建設工事を計画から完了まで総合的に管理することです。様々な分野で建設プロジェクトがあり、4大管理(品質管理、原価管理、工程管理、安全管理)や環境管理を行います。

また、人手不足という課題の対策として、技術で作業の効率化を図ろうと取り組んでいます。施工管理の平均年収は高めですが、年間休日は少なく大変な仕事です。しかし、実感値が高いという魅力もあります。

とにかく現場経験が大事な施工管理ですが、未経験など、転職を検討される際は、具体的なイメージが大切です。転職エージェントの利用を検討してみてください。

皆さまが、仕事で活躍できるよう、本サイトが役に立つことを願っています。


施工管理への就職を検討されている未経験の方へ

施工管理を未経験で検討されている場合、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントは、求人に応募する前に、TEL面談では転職ノウハウなど気軽に質問ができますし、転職サイトより求人数が多い傾向があります。建設業の実務経験や資格を持つアドバイザーがいるエージェントもあります。基本的に無料で利用できるので、興味のある方は早めにおすすめのエージェントを把握することを推奨します。

なお、転職サイトを利用する際は、豊富な求人の中から公開日が新しい求人に注目し、資格不問や未経験歓迎など書かれた求人を狙って活動しましょう。

求人情報を見る時は、派遣を正社員と誤解してしまうことがあるので注意が必要です。また、勤務地や給与面などのデータだけでなく、併せて企業の福利厚生や教育研修、支援制度(資格取得の支援など)も確認しましょう。企業によっては、オンライン講座に参加し、入社後に研修の一環とする環境もあります。

転職エージェントや転職のウェブサイトを探すのが面倒な方へ

施工管理は、色んなサイトのコラムでも、体力的にきつい、リーダーシップやコミュニケーション能力が必要などと言われる職業で大変ですが、需要があり魅力もあります。転職サイトやエージェントの利用を検討されている場合は、以下で紹介している転職エージェントへ登録することをおすすめします。(※エントリーの際は、必ずご自身でも確認してください)

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▼転職サイト
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求人情報を見るうえで、気を付けること

転職活動をする際は、現在の会社を退職する前に募集されている求人の条件項目をチェックしましょう。たとえば、どのくらいの企業が有資格者(たとえば、施工管理技士や建築士など)を必須としているか、求めている年齢層はどのくらいか、女性でも働きやすそうな職場環境があるかなど、あくまで目安ですが実態を先に知ることができます。

年間休日や残業手当などの待遇面を見るのも大事ですが、細かい内容まで徹底して調査しておき、「先に知っておけば良かった」を回避しましょう。