施工管理の資格一覧_7種類|受検資格や難易度を併せて解説!

施工管理の資格一覧_7種類|受検資格や難易度を併せて解説!

施工管理技士の資格には、7つの種類があることをご存じでしょうか。

誰でも取得できる資格ではなく、実務経験が必要となります。

では、未経験者は何の資格からとるべきなのでしょうか。

また、2024年4月から法改正により受験資格が変更となります。

資格取得の際は、日程のスケジュール調整と事前準備を大切にしましょう。

本記事では、施工管理に関連する7種類の国家資格や受検資格、資格ごとの試験形式など基本情報を詳しく解説します。

未経験からプロを目指して、はじめに取得するべき資格についても説明していますので、是非ご参照ください。

目次
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7種類ある資格:施工管理技士とは

施工管理技士とは
7種類ある資格:施工管理技士とは

施工管理技士という国家資格は、日本における建設分野にて、業務の品質を担保する上で不可欠な役割を果たしています。

単なる技師ではなく、「技士」として特別な位置づけを持ちます。そのため、マネジメント能力と専門知識が求められます。

施工管理技士は、第1次検定に合格すると「施工管理技士補」と名乗る資格が得られます。

また、第2次検定に合格すると、正式に「施工管理技士」と称することが可能です。

そして有資格者は「主任技術者」や「監理技術者」としての資質が認められます。

建設業界での就職や転職を目指す際、施工管理技士の資格は、採用面接の場でも大きなアピールポイントとなるでしょう。

主任技術者とは

主任技術者とは、建設工事の契約規模や直接元請であるかに関わらず、全ての現場において技術的指導と監督のために、配置しなければならないポジションです。

なお、特定専門工事において元請負人と下請負人が合意した場合は、当該下請負人は主任技術者の配置が必要ない場合もあります。

※特定専門工事:土木一式工事または建築一式工事以外の建設工事にて、画一的で技術上の管理の効率化を図る必要がある工事

監理技術者とは

監理技術者とは、発注者から直接工事を受ける元請業者が、4,500万円(一般建築工事の場合は7,000万円)以上の工事を下請に出す場合、主任技術者の代わりに配置が義務付けられている技術者のことです。

施工管理:仕事の概要

施工管理の仕事内容は、建設業法に従い、特定建設業及び一般建設業におけるプロジェクトの遂行に関わる中心的な役割を果たします。

新設工事の受注から始まり、工事の設計、進捗管理、費用と時間の効率的な配分などを含む多数の業務があります。

施工管理者は、プロジェクトの計画段階から完成に至るまで、自身の専門知識を活用し、必要な手段を駆使して積極的に工事を進めます。

プロジェクトの範囲や区分、対象となる需要に応じて、最短のルートで目標を達成する方法を模索します。

また、協力会社との連携も重要な役割です。

営業所や職人との協力を通じて、プロジェクトの各段階での効率的な進行を目指します。

 

施工管理技士の資格一覧(7種類の国家資格)

施工管理技士の資格一覧(7種類の国家資格)
施工管理技士の資格一覧(7種類の国家資格)

施工管理技士は、技術者としてのキャリアアップに非常に有利です。資格を取得すると、担当者としてさらに幅広い業務ができます。

1級と2級の等級が設けられており、それぞれが異なる専門知識と経験レベルを示しています。

  • 建築施工管理技士(1級、2級)
    建築工事の管理を専門とする。
  • 土木施工管理技士(1級、2級)
    土木工事、例えば道路や河川などのインフラを管理。
  • 電気工事施工管理技士(1級、2級)
    電気工事のプロジェクト管理を行う。
  • 管工事施工管理技士(1級、2級)
    給排水、空調設備などの配管を含む管工事に特化。
  • 造園施工管理技士(1級、2級)
    公園や庭園などの緑地空間の施工を監督。
  • 電気通信工事施工管理技士(1級、2級)
    電話やインターネットの通信インフラ工事を管理。
  • 建設機械施工管理技士(1級、2級)
    建設現場で使用される機械の管理と運用。

資格の受験資格を得るためには、各業界での実務経験が必要です。

無資格で入社し、企業の支援を受けながら資格取得に挑戦するケースが一般的です。

なお、施工管理に資格が必要かは、以下の記事をご参照ください。

施工管理は、資格なしでもできるのか、必要性について解説しています。

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2024年4月(令和6年度)以降:施工管理技士の受験資格

施工管理技士の受験資格は、実務経験が必要となります。国土交通省によれば、法改正により2024年4月から新しい受験資格が適用となるため、施行前との違いを早めにチェックしましょう。

改正後は、受験資格が緩和され、1次検定合格後に実務経験が必要とされていることがわかります。

まず1級の1次検定に合格することが、1級取得の近道

例えば、19歳以上の方で最短で1級施工管理技士になりたい場合、まずは1級の1次検定合格を目指しましょう。

理由が2つあります。

1つ目は、今までは厳しい条件でしたが、19歳以上なら誰でも受けられるようになるからです。

2つ目は、1級の1次検定を合格してから2次検定を受けるまで、最大5年以上の実務経験が必要となります。

そのため、早めに取得しておくことが大きなメリットとなります。

なお、令和10年度までの試験は、制度改正前の受検資格で2次検定を受けられます。

出典:国土交通省.2023年5月12日.「「施工技術検定規則及び建設業法施行規則の一部を改正する省令」等の公布

施工管理技士:1級の受験資格

2024年3月(令和5年度)までの1級施工管理技士の受験資格は、以下の表です。

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【2024年3月(令和5年度)まで】
1級施工管理技士の受験資格:必要な実務経験
経歴2級の2次検定合格者一般【指定学科】
大学
大学【指定学科】
短期大学
高等専門学校
短期大学
高等専門学校
【指定学科】
高等学校
高等学校
1次検定実務経験不要15年3年
(卒業後)
4年6ヵ月
(卒業後)
5年
(卒業後)
7年6ヵ月
(卒業後)
10年
(卒業後)
11年6ヵ月
(卒業後)
2次検定5年
(2級合格後)

いずれも指導監督的実務経験1年を含む必要があります。

※指導監督的実務経験:現場代理人、主任技術者、工事主任、施工監督等の立場で、部下や下請業者等に対して、工事の技術面を総合的に指導・監督した経験を指します。

2024年4月(令和6年度)以降の1級施工管理技士の受験資格は、以下の表となります。

【2024年4月(令和6年度)以降】
1級施工管理技士の受験資格:必要な実務経験
1次検定当該、年度末時点で年齢が19歳以上
2次検定1級の1次検定を合格している2級の2次検定を合格している
以下のどれかが必要
・実務経験5年以上

・特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上
・監理技術者補佐としての実務経験1年以上
以下のどれかが必要
・実務経験5年以上
・特定実務経験1年以上を含む実務経験3年以上

 

※特定実務経験:請負金額4,500万円(建築一式工事は7,000万円)以上の建設工事において、監理技術者・(監理技術者の資格者証を有する)主任技術者の指導下での経験や、自ら監理技術者・主任技術者として行った経験を指します。

なお、令和10年度までの試験は、制度改正前の受検資格で2次検定を受けることができます。

出典:国土交通省.「令和6年度以降の技術検定の基本的な方針について

施工管理技士:2級の受験資格

2024年3月(令和5年度)までの2級施工管理技士の受験資格は、以下の表となります。

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【2024年3月(令和5年度)まで】
2級施工管理技士の受験資格:必要な実務経験
経歴一般【指定学科】
大学
大学【指定学科】
短期大学
高等専門学校
短期大学
高等専門学校
【指定学科】
高等学校
高等学校
1次検定当該、年度末時点で年齢が17歳以上
2次検定8年1年1年6ヵ月2年3年3年4年6ヵ月

 

2024年4月(令和6年度)以降の2級施工管理技士は、以下の受験資格が必要です。

1級の1次検定に合格しておくと、短い実務経験で2次検定が受けられます。

【2024年4月(令和6年度)以降】
2級施工管理技士の受験資格:必要な実務経験
1次検定当該、年度末時点で年齢が17歳以上
2次検定2級1次検定を合格してから
・実務経験3年以上(建築機械種目は2年以上)
1級1次検定を合格してから
・実務経験1年以上

 

2級の施工管理技士の受験資格においても、令和10年度(2029年3月)までの試験は、制度改正前の要件で2次検定受検が可能とされています。

出典:国土交通省.「令和6年度以降の技術検定の基本的な方針について

 

施工管理の資格:種類ごとの基本情報(試験形式、合格率の目安など)

施工管理資格の種類ごとの基本情報
施工管理の資格:種類ごとの基本情報(試験形式、合格率の目安など)

施工管理技士の試験問題は、四肢択一や記述試験(実地試験)があります。また、実務経験が必要です。

合格者数は、年度や試験難易度によって変動しますが、多くの受験者が成功への道を切り開いています。

以下で7種類の国家資格について、国土交通省の報道発表資料を元に基本情報を解説します。

なお、資格試験について科目や費用、会場などの詳細情報は、国土交通大臣が指定の機関よりリンク先をご確認ください。

※年ごとに、試験回数や時期など異なる場合がありますので、必ずご自身で別途ご確認ください。

出典:国土交通省.2024年11月9日.「令和6年度技術検定のスケジュール等を公表しました

建築施工管理技士(1級、2級)

建築施工管理技士は、建築物の施工管理を担う専門家です。

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建築施工管理技士
試験情報申込受付時期試験実施時期試験形式過去の合格率
(参考例)
過去の試験日
(参考例)
1級 1次検定2月頃7月頃マークシート方式46.8%令和4年6月12日
1級 2次検定2月頃10月頃筆記試験(実地試験)とマークシート方式45.2%令和4年10月16日
2級 1次検定前期:2月頃
後期:7月頃
前期:6月頃
後期:11月頃
マークシート方式42.3%令和4年11月13日
2級 2次検定7月頃11月頃記述式(実地試験)とマークシート方式53.1%令和4年11月13日

 

電気工事施工管理技士(1級、2級)

電気工事施工管理技士は、電気工事の計画、実行、管理を行うための資格です。

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電気工事施工管理技士
試験情報申込受付時期試験実施時期試験形式過去の合格率
(参考例)
過去の試験日
(参考例)
1級 1次検定2月7月マークシート方式38.3%令和4年6月12日
1級 2次検定2月10月筆記試験(実地試験)とマークシート方式59.0%令和4年10月16日
2級 1次検定前期:2月
後期:7月
前期:6月
後期:11月
マークシート方式55.6%令和4年11月13日
2級 2次検定7月11月記述式(実地試験)とマークシート方式61.8%令和4年11月13日

 

土木施工管理技士(1級、2級)

土木施工管理技士は、土木工事の監督を行うための資格です。

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土木施工管理技士
試験情報申込受付時期試験実施時期試験形式過去の合格率
(参考例)
過去の試験日
(参考例)
1級 1次検定3月7月マークシート方式54.6%令和4年10月2日
1級 2次検定3月10月筆記試験(実地試験)とマークシート方式28.7%令和4年7月3日
2級 1次検定前期:3月
後期:7月
前期:6月
後期:10月
マークシート方式63.8%令和4年10月23日
2級 2次検定7月10月記述式(実地試験)とマークシート方式37.7%令和4年10月23日

 

一般財団法人全国建設研修センター

管工事施工管理技士(1級、2級)

管工事施工管理技士は、上下水道やガス管などの管工事の専門家です。

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管工事施工管理技士
試験情報申込受付時期試験実施時期試験形式過去の合格率
(参考例)
過去の試験日
(参考例)
1級 1次検定5月9月マークシート方式42.9%令和4年9月4日
1級 2次検定5月12月筆記試験(実地試験)とマークシート方式57.0%令和4年12月4日
2級 1次検定前期:3月
後期:7月
前期:6月
後期:11月
マークシート方式56.8%令和4年11月20日
2級 2次検定7月11月記述式(実地試験)とマークシート方式59.7%令和4年11月20日

 

造園施工管理技士(1級、2級)

造園施工管理技士は、公園や庭園などの造園工事を管理するための資格です。

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造園施工管理技士
試験情報申込受付時期試験実施時期試験形式過去の合格率
(参考例)
過去の試験日
(参考例)
1級 1次検定5月9月マークシート方式44.0%令和4年9月4日
1級 2次検定5月12月筆記試験(実地試験)とマークシート方式46.0%令和4年12月4日
2級 1次検定前期:3月
後期:7月
前期:6月
後期:11月
マークシート方式56.7%令和4年11月20日
2級 2次検定7月11月記述式(実地試験)とマークシート方式40.6%令和4年11月20日

 

一般財団法人全国建設研修センター

電気通信工事施工管理技士(1級、2級)

電気通信工事施工管理技士は、通信インフラの設置や保持を担う専門家です。

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電気通信工事施工管理技士
試験情報申込受付時期試験実施時期試験形式過去の合格率
(参考例)
過去の試験日
(参考例)
1級 1次検定5月9月マークシート方式54.5%令和4年9月4日
1級 2次検定5月12月筆記試験(実地試験)とマークシート方式37.4%令和4年12月4日
2級 1次検定前期:3月
後期:7月
前期:6月
後期:11月
マークシート方式59.1%令和4年11月20日
2級 2次検定7月11月記述式(実地試験)とマークシート方式35.6%令和4年11月20日

 

建設機械施工管理技士(1級、2級)

建設機械施工技士は、建設プロジェクトに不可欠な重機操作とその管理に関する専門知識を有する技術者を指します。建設機械の設置や操作、メンテナンスに関わる技術者として、現場での安全確保と作業効率化を担います。

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建設機械施工管理技士
試験情報申込受付時期試験実施時期試験形式過去の合格率
(参考例)
過去の試験日
(参考例)
1級 1次検定2月頃6月頃マークシート方式26.4%令和4年6月19日
1級 2次検定筆記試験(実地試験)52.7%令和4年6月19日
1級 実技8月下旬~9月中旬頃実技試験令和4年8月23日~9月11日
2級 1次検定2月頃6月頃マークシート方式42.8%令和4年6月19日
2級 2次検定記述式(実地試験)68.2%令和4年6月19日
2級 実技8月下旬~9月中旬頃実技試験令和4年8月23日~9月11日

 

一般社団法人日本建設機械施工協会

 

未経験で資格なし:5項目のプロまでの流れ(例)

未経験で資格なしプロまでの流れ例
未経験で資格なし:5項目のプロまでの流れ(例)

建設業界は多種多様な技能を要するフィールドです。

未経験から施工管理のプロを目指す際は、資格の有無に関わらず、地道に経験を積みましょう。

【1】実務経験で基礎的な知識と経験を積む

建築現場で働きながら、建設業界での基礎的な知識と経験を積みます。

現場作業員や補助スタッフとして勤務し、工程管理の流れや安全管理、資材の調達といった基本を学びます。

未経験者を歓迎する会社も多く、資格がなくても募集しているケースはあります。

建設現場での経験は、施工管理に関する実地の知識として不可欠で、プロジェクトの課題やニーズを理解し、臨機応変な対応やトラブルの解決ができるようになります。

将来的に求められるコミュニケーション能力やチームで働く能力の基礎を築きましょう。

【2】2級施工管理技士の資格を取得

施工管理に必要な基本的な知識と、技能を認定する2級施工管理技士の資格を取得します。

マンションやビルの建設など、プロジェクトの施工を管理する上で不可欠な専門知識と、技術を証明できます。

受験資格には実務経験が必要とされるため、現場での学びを活かすことが可能です。

なお、2024年(令和6年)より、1級施工管理技士の1次検定を先に取得しておくと、最短で1級を取得できます。

1級の2次検定は、1次検定に合格してから、最長5年以上の実務経験が受験資格として必要となります。

したがって、先に合格しておくことが大きなメリットとなり、一つのルートと言えます。

【3】2級施工管理技士の資格を生かし、更なる実務経験の積み重ねる

2級施工管理技士の資格取得後も学びは続きます。

分野により主任技術者の道も開かれますが、様々な現場でのチャレンジを通じて、より高度なスキルを習得することが重要です。

大手ゼネコンから地域の建設会社まで、幅広い案件に関わりますと、多角的な視点と豊富な経験を得られます。

講習や講座を探して受講するのも一つの手段です。

【4】1級施工管理技士の資格取得

1級施工管理技士の資格を取得すると、より複雑で大規模な建設プロジェクトを管理する能力が認められます。

また、主任技術者や監理技術者への道が開かれ、職場でも重要な立場を任されます。

【5】1級資格を持ち、「主任技術者」や「監理技術者」へ

最終的には、1級資格を持って、さらに上位の管理職を目指します。

主任技術者や監理技術者として、建設プロジェクトの全体を引率することは、専門知識と経験を要しますが、大きなやりがいと社会への貢献を実感できるでしょう。

また、正社員としての給与や手当、そして職場での評価を高められます。

職場での魅力はただ給料の高さだけでなく、プロジェクトの成功への熱意を持って取り組むやりがいと、社会に対する貢献にあります。

 

施工管理技士:5つの社会的効果やメリット

施工管理技士を持つ、5つの社会的効果やメリット
施工管理技士:5つの社会的効果やメリット

施工管理技士の資格を持つと、建設業界でのプロジェクトにおいて、中心的な責任者として品質と安全性を確保する役割を果たすことが可能です。

特に、該当の作業エリアにて安全管理や品質管理、工期内に工事を完了させるなど、施工管理技士の社会的効果は多岐にわたります。

専任の技術者としての役割

施工管理技士は、建設プロジェクトにおいて専任の技術者として配置が法令で定められています。

専門的な知識と経験を有する技術者が常に現場にいることを保証し、工事の品質向上と効率的な施工管理を促進します。

「主任技術者」や「監理技術者」としての認識

施工管理技士は、主任技術者や監理技術者と同等に見られ、大規模なプロジェクトにおけるリーダーシップに期待されます。

施工の品質、原価管理、労働安全といった複雑な課題に対処するための責任と権限が与えられます。

経営事項審査での加点効果

建設業者が公共工事を直接請け負う場合に受ける経営事項審査では、施工管理技士の資格を持つ技術者を雇用していることがポイント加算されます。

したがって、建設業者の信頼性と経営の健全性を示す指標となり、営業活動や顧客との関係構築においても有利です。

※経営事項審査:建設業者が公共工事を直接請け負う場合に、必須で受ける審査

社会における信頼性の向上

施工管理技士の有資格者は、企業の社会的信用を向上させます。

プロジェクトのステークホルダーや顧客に対して、高い専門性と責任感を持って工事を遂行できる保証を与えます。

新たな人材の応募や、顧客との良好な関係構築にも寄与できる付加価値があります。

建設業界における安全と品質の基準確立

専任技術者としての施工管理技士は、建設業界における安全と品質の基準を確立します。

事故の予防や環境への配慮、法規制の遵守など、公共の人々へ安全と利益を貢献できます。

 

まとめ:施工管理の資格の種類について

施工管理技士の7つの資格について説明してきました。ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

施工管理の職種が人手不足の影響で多くの求人情報が出されており、建設業界で活躍を目指す40代前後の未経験者にも、チャンスが広がっています。

未経験からはじめる場合、最初は簡単な現場サポートや書類作成など事務作業からスタートし、徐々に経験を積みましょう。

また、必要な知識やスキルは、入社後に会社の教育研修や現場での学びにより、身につけることができます。

適切な人材の派遣と資材の手配の選び方など、ベテラン技士による指示を徹底して守ることが大切です。

現場の状況を把握し、建物やインフラを構築する達成感は、やる気と興味を充実させ、大きなやりがいとなります。

なお、建設業界での職業に不安や疑問をお持ちの方は、求人サイトの登録だけでなく転職エージェントを無料で活用することをオススメします。

理由としては、今後の面接対策や志望動機に関わる質問、待遇面でもメリットを受ける可能性があるからです。